往診、東洋医学という選択肢

現在、動物の治療で往診や東洋医学はまだまた、特別なことという印象が強いと思います。
そう考えていただけているならいい方で、その選択肢が頭に出てこない方も多いのではないでしょうか?

例えば、体調不良、シニアの子が慣れない病院で長い時間待たされたり、通院ストレスは予想以上に体力を消耗してしまいます。
そんな子は往診を取り入れることで、負担が軽減されます。
また、東洋医学などを使い、病気になりにくくすることが1番の負担軽減につながります。


今回、往診でお伺いした猫さんは生後4ヶ月頃から震えやふらつき、排尿の失敗が出始めました。
かかりつけ医で原因はわからず、脳のMRI検査や遺伝子検査を行いライソゾーム蓄積病の仮診断を受けました。
※ライソゾーム蓄積病とは、細胞内で老廃物を分解する酵素が遺伝的に欠損しており、生後すぐは正常だが、成長するに従って老廃物によって神経症状などが出てくる病気のことです。

全身の精密検査を受ける頃には、自力排尿が困難になっており、おしっこが溜まりすぎると漏れ出てしまうため、毎日病院での圧迫排尿と副作用が強い排尿補助薬を飲んでいる状況でした。
そのせいか、猫さんは病院を怖がってしまい、外出するだけでもパニックになってしまうほどでした😢


そんな中、飼い主様が猫さんの毎日の通院ストレスを見ていられなくなり、猫さんとの信頼関係が崩れてしまう前に往診で伺うことになりました。

最初は猫さんも警戒していましたが数回通ううちに受け入れてくれて、身体を預けてくれるようになりました😆
往診で鍼灸、マッサージや漢方薬の治療を始めてすぐに、外陰部の刺激をするだけで排尿ができるようになり、1ヶ月で薬をやめても自分でトイレに行き、排尿ができるまでに回復しました。
鍼の直後は4本足で立つこともあるなど良い兆しが出ていました😸


しかし、そこからの病状は一進一退で四肢の神経症状が進行してしまい、自分で歩いてトイレに行くことが出来ないため、補助が必要になりましたが、おしっこが溜まると教えてくれるため、トイレの失敗はありません😌

また、綺麗好きな子なのでトイレを失敗しないということも精神的な負担がかなり軽減されました😁

飼い主様にも「今では往診でのマッサージが猫さんの至福の時」と仰ていただけています🥳

猫さんにとっても飼い主様にとっても往診という選択肢で負担が減り、信頼関係を維持した生活を送れています。

その子にとっての「今を大切にする治療」のお手伝いをさせていただきます。
何かお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください😄

イーズ動物往診所

往診専門動物病院のイーズ動物往診所です。 西洋医学と東洋医学の統合医療をもちいて、動物と飼い主様の負担の軽減、治療、未病対策、生活の質の維持を行っています。

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